濃州刀剣工房 通販カタログVol.25
A113 ★委託品 定価  550,000円
( 月々36回払いの場合 18,800円
<表銘> 伯耆国吉幸
<裏銘> 萬延元年八月日
外装 白鞘
法量 長さ66.9cm 反り1.6cm 目釘穴1個
元幅29.5mm 元重7.0mm 先幅20.5mm 先重4.5mm
形態 鎬造、庵棟 金具 -
地鉄 板目肌 -
刃文 互の目乱れ 目貫 -
鋩子 乱れ込み突き上げ返る 刀身の重さ 660g
生ぶ 伯耆(鳥取県)
鑑定書 日本美術刀剣保存協会(保存刀剣) 時代 江戸時代末期(万延頃)

★吉幸は文化十一年に出雲国(現在の島根県)能義郡下山佐村の鍛冶、山崎平右衛門吉広の子として生まれ、伯耆国(現在の鳥取県)米子四日市町の鍛冶、清水圓造正吉の養子となりました。実父、養父ともに刀鍛冶ではなかった吉幸は、手控え帳『別觸諸事要用扣』に「与風刀打覚候」、すなわち、思いがけず作刀技術を会得し、天保十五年、三十一歳の時に藩より刀鍛冶開業を許されたと記されています。その師の名は明らかにされていませんが、丁寧な茎仕立て、匠名の「幸」、因州池田家家老荒尾氏の米子城城下の住という点から、因幡藩工の浜部見龍子寿幸に学んだとも考えられます。