濃州刀剣工房 通販カタログVol.26
A107_1 ★委託品 大小セット 定価  1,300,000円
( 月々36回払いの場合 44,500円
<表銘> 備州長船忠光
<裏銘> 明應二年八月日
外装 黒正絹巻研出総鮫巻鞘、白鞘
法量 長さ60.6cm 反り1.2cm 目釘穴1個
元幅28.5mm 元重6.2mm 先幅19.0mm 先重4.0mm
形態 鎬造、庵棟 金具 銀地波図
地鉄 中板目 銀地波図
刃文 中直刃小乱れ 目貫 赤銅地金色絵桐図
鋩子 中丸 刀身の重さ 555g
生ぶ 備前(岡山県)
鑑定書 日本美術刀剣倶楽部(刀:優秀作、大小拵:優秀作) 時代 室町時代中期(明応頃)

★南北朝時代の動乱を経て、備前国は浦上氏などが群雄割拠する世相となりました。この当時盛んに作られ流行したのが、二尺前後の通称「片手打ち」と呼ばれる打刀です。彦兵衛忠光は、五郎左衛門尉則光の実子で、数代続く名跡です。本作は銘の鏨(たがね)の特徴から、室町時代中期の明応頃の作と思われ、彦三郎忠光あたりの作品かと推察されます。典型的な片手打ちの姿に、荒波模様の金具でまとめた出来の良い拵が付属しています。当時貴重品であった鮫皮を鞘に巻いて接着し、上から漆をかけて木炭で研ぎ上げて作られた、手の込んだ逸品です。


濃州刀剣工房 通販カタログVol.26
A107_2 脇差 ★委託品
<表銘> 備前國住長船七兵衛尉祐定
外装 黒正絹巻研出総鮫巻鞘、白鞘
法量 長さ45.2cm 反り0.6cm 目釘穴2個
元幅28.0mm 元重5.5mm 先幅20.5mm 先重4.0mm
形態 鎬造、庵棟 金具 銀地波図
地鉄 大板目 銀地波図
刃文 湾れ小互の目乱れ 目貫 赤銅地金色絵桐図
鋩子 掃き掛ける 刀身の重さ 380g
生ぶ 備前(岡山県)
鑑定書 日本美術刀剣倶楽部(刀:優秀作、大小拵:優秀作) 時代 江戸時代

★備前長船祐定は室町時代の永正頃に発生し、分業制による工房として、百人以上といわれる巨大な刀工集団に発展しました。ところが、天正頃に吉井川が洪水となり、長船を離れていた三人の職人を除いて、一夜にして跡形もなく壊滅したと伝えられています。現地の墓石を調査すると、七兵衛尉祐定は四代存在します。初代は江戸時代前期、寛永頃の人で、藤四郎の長男と伝えられ、九十八歳の長寿であったといいます。本作は、反りが浅く刃の高さを抑え、地を広く取った独特の小脇差姿から、江戸時代の寛政頃、七兵衛尉寿吉の作と思われます。見栄えのする