濃州刀剣工房 通販カタログVol.26
A111 ★委託品 定価  864,000円
( 月々36回払いの場合 29,600円
<表銘> 濃州関住人□□□□□藤原兼
外装 白鞘
法量 長さ97.2cm 反り1.2cm 目釘穴3個
元幅33.8mm 元重8.0mm 先幅23.0mm 先重5.5mm
形態 鎬造、庵棟 金具 -
地鉄 板目 -
刃文 互の目乱れ 目貫 -
鋩子 湾れ込み返る 刀身の重さ 1100g
大磨上 美濃(岐阜県)
柄の長さ - 時代 江戸時代

★室町時代、美濃国(現在の岐阜県)関や赤坂には、大和国(現在の奈良県)の千手院派や手掻派などの刀工が移住し、 美濃刀工の元祖となったと伝えられます。中でも「兼」の一字を用いる刀匠は、後に兼氏と改銘する大和手掻派の包氏を祖先とし、その後も名跡は連綿として続いていきました。本作は、 江戸時代に流行した反りが浅く長寸の打刀を磨り上げた作品です。通称「三本杉」と呼ばれる美濃伝の典型的な犬歯刃を焼いた見応え満点の力作で、重量感があり、 これだけの長さがあっては作刀が大変だったであろうと推察されます。銘が朽ち込んで判読はしづらいものの、「濃州関住人滅失 源太用 藤原兼」と読むようで、「源太」という武士が用いるための 特注の刀であったようです。地鉄や焼刃の模様から、江戸時代の新刀期の兼延の作と思われます。